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幻の甲子園 9回ドラマ…判定訂正!? 第98回全国高校野球選手権岡山大会決勝でおきた!

試合終了――で決まったかに見えた岡山の代表校が判定訂正の後、ひっくり返った。玉野光南の1―0リードで迎えた9回。1死一塁で創志学園・難波の打球は投ゴロで1―6―3と渡り併殺、ゲームセットと見えた。
2016/07/26 UPDATE
 
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9回ドラマ…判定訂正で創志学園初切符 玉野光南勝ったはずが…

第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は25日、22大会で45試合が行われ、全国6代表が決まった。岡山大会では創志学園が初優勝。0―1の9回、試合終了と思われた打球が判定変更でファウルとなり、再開後に玉野光南を逆転した。千葉大会準決勝では木更津総合の早川隆久投手(3年)が右足に死球を受けながらも執念の5失点完投勝利。26日は22大会44試合が行われる。

 試合終了――で決まったかに見えた岡山の代表校が判定訂正の後、ひっくり返った。玉野光南の1―0リードで迎えた9回。1死一塁で創志学園・難波の打球は投ゴロで1―6―3と渡り併殺、ゲームセットと見えた。玉野光南ナインは喜びに沸き本塁付近で勝利の整列までしていた。

 庄司球審は「フェア」とコールしていた。ただ、打った難波は数メートルしか動かず、「当たった」と自打球でのファウルをアピール。審判団は協議に入り、7分間の中断後、責任審判の浮田一塁塁審が「協議の末、ファウルとして再開します」と判定訂正の場内放送を行った。

 再びの1死一塁。一度は“最後の打者”となった難波は九死に一生を得て「また1球打てる。思い切っていく」と開き直り、再開直後の直球を右前へ運んだ。打線はさらに3安打を集め、この回一挙4点で逆転した。

 玉野光南・田野昌平監督は協議中に「なるようにしかならない。しっかり切り替えろ」とナインに指示。ただ、一度ゆるんだ緊張の糸を戻すのは難しかった。集中打を浴びた浜口は「夢に描いていた甲子園だと、やっと笑えて(本塁前に)並んでいた。ほっとしてしまった」と打ち明けた。

 銀メダルを受けた表彰式の後、泣き崩れた玉野光南の選手たち。その中で今村主将は判定に異を唱えることもなく、潔く話した。「審判さんの公平なジャッジで試合が再開となりました。気持ちを切り替えていこうとしましたが、全員が切り替えられていなかったのかもしれません。負けても堂々としていようと、みんなに言いました」

 創志学園・長沢宏行監督は「勝者も敗者もある世界。相手の気持ちも考えなさい、と選手には言った。甲子園では上位を狙います」と言った。玉野光南の思いも背負い、初の夏の聖地で戦う。

幻の甲子園 審判長は不手際認める「両チームに対して失礼」

◇第98回全国高校野球選手権岡山大会決勝 創志学園4―1玉野光南(2016年7月25日 倉敷マスカットスタジアム)

第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の岡山大会決勝で、創志学園が4―1で玉野光南を下して初優勝。0―1の9回、試合終了と思われた打球が判定変更でファウルとなり、再開後に4点を奪って逆転した。

 玉野光南の1―0リードで迎えた創志学園9回の攻撃。1死一塁で難波の打球は投ゴロで1―6―3と渡り併殺、ゲームセットと見えた。

 庄司球審は「フェア」とコールしていた。ただ、打った難波は数メートルしか動かず、「当たった」と自打球でのファウルをアピール。左腿から右足へ、ボールの感触があった。整列しかけたように見えた審判団は本部席に戻り、山河毅審判委員長を交え、協議に入った。

 7分間の中断後、責任審判の浮田一塁塁審が「協議の末、ファウルとして再開します」と判定訂正の場内放送を行った。再びの1死一塁。一度は“最後の打者”となった難波は再開直後の直球を右前へ。打線はさらに3安打を集め、この回一挙4点で逆転した。

 山河審判委員長は判定訂正に時間を要したことを「映像は確認していない。手際が悪かったことは認めます。両チームに対して失礼でした」とわびた。

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