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ジャパニーズメタル「ANTHEM」のリーダー・柴田直人の人生を綴った自伝が話題沸騰中!!

2018/07/15 UPDATE
 
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はじめに

継続は力なりということわざをご存知でしょうか。

「何事も諦めずにやり続ければ必ず力がついて成功する」という意味です。

続けることが大事だと思わせてくれる方の話です。

ジャパニーズ・メタルの重鎮ANTHEMは、今年でメジャーデビュー37周年を迎えます。

そのリーダーである柴田直人さんが、7月10日、『柴田直人 自伝』(シンコーミュージック)をリリースします。

柴田さん自身が、生い立ち、青春時代、アマチュア時代、ANTHEMとしてメジャーデビューしてからの模索などを自ら書き下ろしたものです。

ANTHEMのメンバーチェンジや、一度解散に至った真相、さらには解散後にアルバイトをしながら作曲をした日々など、これまで明かされなかった真実が明かされています。

これはメタル一筋で還暦を迎えた頑固でピュアな男のライフストーリーであり、日本のメタル史を読み解く上でも貴重な証言です。

ライブ、ベスト盤と次々に

6月9日にはクラブチッタ川崎で柴田直人さんの還暦を記念したスペシャルライブを完全SOLD OUTで大成功させたばかりであり、この7月には日本のメタル史に残る名盤『ジプシー・ウェイズ』の全曲再現+オールリクエストライブ、さらには自身主催の「ヘッドストロングフェス」を東名阪で開催することが決まっています。

さらに、9月にはANTHEMとともに日本メタル界の二大巨頭と呼ばれるLOUDNESSがそれぞれ90分1本で共演するライブが決まっている上、2019年春にはヨーロッパのヘヴィメタルのトップレーベルであるニュークリア・ブラストから英語版の新録ベスト盤のリリースが決定しています。

精力的に活動を続ける柴田直人さんに、評論家でANTHEMファン歴30年の常見陽平さんがインタビューしました。

燃える男の言葉、その一部始終を記録しましたので目に焼き付けてください。

「何と闘ってきたのか」を明らかにしたかった

常見陽平(以下、常見):『柴田直人自伝』を拝読しました。

ファンとして柴田さんのインタビューは、ほぼすべて追ってきましたし、これまでに3回インタビューさせて頂いたのですけど、この本には新事実がいっぱいで驚きに満ちていました。

今回の自伝の読みどころは何だと思いますか?

柴田直人(以下、柴田):自分自身が「何と闘ってきたのか?」ということですかね。

これは僕自身も知りたかったことで、本を書くことによって答えに近づけるのではと思ったのです。

自分の生き様を伝えたいという想いもありましたが。

とにかく嘘は書きたくなかったし、ありのままを伝えたかったんです。

よくあるミュージシャン生活だけを切り取った綺麗なストーリー本ではなく、生い立ちから始まり、いろいろなことを書きました。

常見:北海道北見市出身、高校時代を札幌で過ごし、大学進学で上京。

私も同じような人生を歩んだので、ニヤリとする部分も多かったです。

東京に出てから「イントネーションが変だ」と言われた話だとか。

私も東京生活に慣れた頃に、全く同じようなことを言われショックを受け(笑)。

それはそうと、なぜ、この時期に自伝を書こうと思ったのですか?

柴田:タイミングが重なったからですね。

ちょうど今年還暦を迎えましたし、その記念イベントも行いました。

2014年にメンバーチェンジをしてから4年が経ち、今のラインナップの可能性も感じています。

さらに、2019年春にヨーロッパのヘヴィメタルのトップレーベルであるニュークリア・ブラストから英語版の新録ベスト盤が出るということも決まり、やりたいことがあったらドンドンやっていこうというモードの中で自伝本の話になっていったわけです。

これから人生の後半戦が始まると思っているので絶好のタイミングでしたね。

(ここで改ページします)

「柴田直人像」の真実とは

常見:拝読して、柴田さんは優しい人なんだと思いました。

柴田:え〜、ありがとうございます(笑)。

常見:さらに言うならば、そうか、こんな強そうな人が、こうも思い悩む日々を送ってきたのか、と。

メディアがこれまで伝えてきた、強くて怖い柴田直人像というか、独裁者で、スパルタで、「ANTHEMは体育会か、軍隊みたいなバンドだ」みたいな話がいかに嘘だったか、みんな気づくのではないか、と(笑)。

演奏のミスをしたら腕立て伏せ100回とか、全部ウソだった、と。

柴田:そういうことを書かれるたびに、「あぁ、みんなそうやって僕のことを見ているのか」と、いろいろ考えましたけどね(苦笑)。

まぁ、そういう噂などによってANTHEMや僕が知られるようになったんですけど。

それらの一部は事実ですよ(笑)。

たとえば、ライブ終了後、すぐに振り返りのミーティングをやっていたのは本当ですよ。

でも、激しく怒号が飛び交ったとか、反省会で腕立て伏せをさせたという話は、さすがに嘘です(苦笑)。

揺るぎないことがあるとすれば、音楽というものに対して僕もANTHEMもとことん真面目だったということですね。

真面目さのルーツは…

常見:この自伝は、その真面目さのルーツもわかって、興味深いです。

じつはご実家は経営者一家で、お父様が旅館を、お母様が美容室を経営していたとか。

柴田:もともと餅などを売る和菓子屋だったのを、祖父母や両親が広げていったんですよね。

父はいつも理論的で石橋を叩いて、壊しても渡らないタイプ。

逆に母は思いついたら何であれ即行動の人でした。

親の背中を見て育ったので、商売の厳しさのようなものを自然に学んだように思いますね。

僕のサービス精神旺盛さというのも、家族からの影響かもしれませんね(笑)。

常見:そう、柴田さんはサービス精神旺盛な方ですからね。

ANTHEMのライブは客電がついて、終演のアナウンスがあっても、ファンが残ってアンコールを求めていると応えてしまうという…。

日本のメタルバンドのライブ時間が長くなっているのは、ANTHEMが基準になっているせいだという都市伝説(笑)。

柴田:今は、ANTHEMよりも遥かに長いバンドもいますけどね(笑)。

いかがでしたでしょうか。

ジャパニーズ・メタルの重鎮ANTHEMのリーダー柴田直人さんが綴った人生の前半のまとめに興味が湧かれたのではないでしょうか。

これからも、注目していきたいです。

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