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薄気味悪い話まとめ「回復系の魔法が使えるおっさん」「タイムスリップしていたかもしれない話」他

あの時、どこにいたんだっけ? 誰と遊んでたんだっけ? どうして会えないんだろ…
2016/09/30 UPDATE
 
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昔物がよくなくなった。意外なところから発見されてた。

昨日、母に聞かされて動揺したんだけど、今はただ変な話だと思うだけになったので、ちょっと話させてください。今はそうでもないんだけど、その時の私には洒落にならないくらい薄気味悪かった。

私は昔から落ち着きがなく、そそっかしくて、通知表とかにも「忘れ物が多い」って書かれるタイプだったんだけど、私としては忘れてるんじゃなくて、物がなくなるんです。

中学の時、教科書をまるっと失くして、いじめを疑われたんだけど、その後、出てきました。よく物を失くすと、(父方の)祖母がどこからともなく失くした物を見つけてきてくれるので、その時も祖母に相談しました。

私「おばあさん、教科書がなくなっちゃった。またお父さんに怒られるかな」

祖母「大丈夫大丈夫、必ず見つかるから。でもおばあさん力がないから、開けられないんだよ」

開けられないってなに?と、その時は思ったんですが、父が仕事から帰ってきたら、祖母が縁の下の通気口?を開けるように言いました。

そして父が通気口を外すと(当時の家は古かったせいか、男の力であれば外せたようです)、縁の下(床下?)に教科書が置いてあったそうです。

渡された教科書にはちゃんと私の名前が書いてありましたし、湿気でふにゃふにゃになっていましたが、私の物に間違いありませんでした。話を聞くと、祖母はよく縁の下から私の失くした物を探してきてくれていたそうです。
両親が離婚して母方について来た私は、大人になったからか、物を失くすようなことはなくなったと思います。ですが昨日、久しぶりに読み返したい本があったので本棚を探したのですが、見当たりません。

お気に入りの本だったので、幌布製のブックカバーをつけて大事にしていたはずなのに、なぜか見当たらない。母に聞いてみたら、

「あんた、昔、物失くすと縁の下覗き込んでたよね?あれやってみたら?」

と言ったので、私も祖母の事を思い出したので、通気口を懐中電灯で探してみました。

兄と手分けして一軒家の縁の下を懐中電灯で照らしながら探すと、兄が見つけてきてくれました。水色のボーダー柄の幌布のブックカバー。中身も間違いない。私の本でした。

見つかったよーと母に報告したところ、母が神妙な顔で

「おばあさんが、『〇〇(私)は気に入られてるから、気をつけてあげてね』って言ってた…」

というので、気に入られてるって何に?!何で!?とガクブルしました。ここ最近で一番怖かった出来事でした。
504:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/@\(^o^)/:2014/09/07(日)18:36:48.57ID:1dDf43wu0.net
>>493
祖母には何か確認取れないの?
アリエッティに気に入られていると思えば一気にホンワカするけどなー


524:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/09(火)14:14:56.57ID:mfXr/urC0.net
>>504
父方とはもう絶縁状態になっていて連絡は取れません。取れたとしても、祖母は寝たきりになっているという噂なので、話せるかどうか…。

ただちょっと兄が気になることを言っていたので補足します。

兄が小さい頃、祖母が兄に聞かせたのは、祖母は物を失くすと屋根から落ちてくることが多かったそうです。

「おばあちゃんは気に入られちゃってたけど、〇〇くん(兄)はそうじゃなくてよかったね」

と。そんな祖母は4人兄妹の次女なのに跡取りをしています。「気に入られる」ことに何か関係があるのか不思議です。

あ、我が家は旧家とか没落した金持ちとかではなく、普通の貧乏ですw

タイムスリップしていたかもしれない話

10年前の夏休み、母と、1つ上の姉と共に母方の実家に遊びに行っていた。そこは集落から少し離れた山のふもとにあり、隣の家まで行くのに5分は歩くような場所だった。

当時、私たち姉弟の間で『学校の怪談』がはやっていたので、姉と密かに母の母校(小学校)を探検しに行く計画を立てていた。

以前、婆ちゃんと姉と山にゼンマイを取りに行ったときに小学校の近くまで行ったので、今回もその山道を通る事にした。道路を通って行くことも出来るが、山道を利用すると往復しても1時間程度しかかからない。

当時から過疎化、高齢化が進んでいる地域で山は荒れ、草木はのび放題、墓らしき岩や古い鳥居に小さな社のようなものもあったが、誰も掃除してないのか荒れ放題だった。

山道を無事抜けると山の中腹に目的の小学校があった。その小学校は道路に背を向けた形で1階建ての校舎が建っており、校舎の目の前に小さなグラウンドがあった。

グラウンドの先はなだらかな山の斜面になっており、その下には集落と田んぼが広がっていた。

この集落の子どもがこの学校に通い、その中には母の同級生もいたんだなー、とか姉と話しながら山道から道路に出た。そこで少しの違和感に気づく。

小学校に隣接するように舗装された道路があるはずなのだが、以前の記憶と違い舗装が施されていなかった。私は妙な感覚に襲われ怖くなり、姉に

「お姉ちゃん、何か変じゃない?」

と聞いたが、姉は

「勘違いでしょ。」

と適当に流して気にもとめていないようだった。私と姉は校門を抜けて小学校の敷地内に足を踏み入れた。

グラウンドは思ったよりも綺麗に整備されてるようだったので、とりあえず大きく1周して全体を見ることにした。

グラウンドを4分の1周くらい回った頃か、校舎の窓ガラスから中の様子が見えた。すると、中で子供たちがイスに座り授業を受けているようだった。

女の子はみんなおかっぱ、男の子はみんな坊主頭だった。
私は妙な感覚に襲われ怖くなり、姉に

「お姉ちゃん、そろそろ帰ろうよ。」

と言ったが、姉は

「どうせ村の行事でしょ、行けばお菓子くらいもらえるかもよ♪」

と全然気にしていないようだった。

グラウンドを1周した後に目的の校舎の中を探検しようという事になったのだが、私はさすがにこれはヤバいと思い必死に姉に帰るように説得した。

姉も少しの違和感を感じていたのか渋々ではあったが了解して帰路についた。実家を出てほんの2時間ぐらいの出来事のように感じたが家に着いたときはわずか30分しかたっていなかった。

母の実家に帰った後、母に直接聞いてみた。小学校の道路は舗装されているか。村の行事に小学校は利用されているか。

すると母も何か変に思ったのか、見たものを詳しく話すように言ってきた。

私は母の母校を見に、山道を通って見に行ったこと。道路が舗装されてなくて違和感を感じたこと。小学校の下に集落、田んぼが広がっていたこと。校舎内に子供たちが大勢いたこと。みんな昔の髪型だった事。

一方、姉は叔父が置いていったゲッターロボを読んでいた。

母の回答は、思ったよりもショックなものだった。

母が子供の頃から道路は舗装されていたこと。小学校の下に集落はなく、野原だったこと。村の行事には利用されていないこと。坊主の男の子は多少いたが、おかっぱ頭はほとんどいなかったこと。校舎は2階建てだったこと。

私も母もふに落ちなかったので爺ちゃんに話してみることにした。すると爺ちゃんは立ち上がり、古いアルバムを持ってきた。

「これか?」と爺ちゃんの指先にあった白黒の古い写真にはさきほど見た校舎が写っていた。それから爺ちゃんは爺ちゃんが若かった頃の話をしてくれた。


609:3/3[sage]投稿日:2010/01/07(木)05:00:25ID:jX6CFOkG0
昔はあの周りは集落になっていて爺ちゃんも小学校の下から通っていた。

あの頃は集落の友達と山や川で遊び、それはそれは楽しかった。第二次世界大戦が起こり、爺ちゃんや友達も参加しなければならなかった。

戦争の影響で小学校や集落が焼けてしまい、戦争で友達はほとんど死んでしまった。それでも無事に帰れたおかげで母が生まれた。あれから何十年もたって、今では当時の友達はみんな逝ってしまった、と。

話しているうちに爺ちゃんは涙を浮かべていた。そして私に笑顔でこう言った。

「お前が見た子供の中にな、俺の友達がおったのかもしれん。あぁ俺も会いたかったなぁ。」

結局、爺ちゃんは昨日逝った。

あのまま昔から帰れなくても70年後にこうやってカキコしてるんだろうな。

なくなった自転車がとんでもないかたちで現れた

小学4年の頃、夏休みの話。

自宅近くの公園で友達と遊んでいたら、なぜか怪談に。その話の流れで、心霊屋敷へ行ってみようということになった。

そこは当時噂になっていたスポットだった。まあ実際は工事現場によくあるようなショボいプレハブ小屋だったらしいが、なにせ小学生だから話に再現なく尾ひれがつき、その時点ではもはや呪怨ハウスばりの要注意物件と化していた。

この話を持ちかけてきたAによると、自転車で一時間ほどかかるとのこと。とりあえず一旦おのおの家に帰り、「装備」を整えてここに集合することになった。

ビビリの俺もさすがに探検隊気分。ワクワクしながら自宅に戻る。

リュックにお菓子やら懐中電灯やら木刀wやら詰め込んでさあ行くぞ、と外へ出たんだが、自転車が無い。

ついさっき玄関脇に止めて、ちゃんとカギも閉めたはずなのに、これがもう、どんなに探しても無い。

母に言ったところ、「またカギ閉め忘れたのだろう」と大説教。過去すでに二度自転車を盗まれていたオレの弁解など聞いてくれない。

結局、心霊屋敷探検は俺だけお流れに。
で、夕方。

自室で宿題やっていた(やらされていた)俺のところ、母が血相変えて入ってきた。

「お前の友達三人がダンプに轢かれて重体だ」とのこと。

その晩、俺は不謹慎ながら、友人の心配より霊障が恐ろしく眠れない夜を過ごしたんだが、後で話聞いてみると、事故ったのはその屋敷に行く途中。

しかも横断歩道のたびにチキンレースみたいなこと繰り返した挙げ句、最終的に皆して信号赤で飛び出して轢かれたらしい。完全に自業自得。

三人とも意外に軽傷で、結局後遺症も無く一月ほどで完全回復した。

自転車が盗まれたことに関しては、母の「ご先祖様が守ってくれたんだねえ」という一言で納得したんだが、問題はここから。

同年の冬の朝、学校行こうと玄関のドア開けて外に出た途端アタマに凄まじい衝撃を食らい気絶。

親や警察によると、盗まれたはずの俺の自転車が「真上から」落ちてきたのだそうだ。

俺がぶつかった場所の真上と言ったら二階建ての自宅の屋根の上。屋根の上を調べたそうだが、誰かが入った形跡は無し。結局迷宮入り。

このせいで首の骨をやった俺は半年ほど入院するハメになった。

霊障だとすれば、行かなかった俺が一番ヒドい目に合うのが納得いかないし、ご先祖様ならヒドすぎる。

今考えてもちょっとも意味がわからない出来事だった。

ガチで回復系の魔法が使えるおっさんwwwwwwwwwwww

自分が小学生のころ、近所でわりと有名なおっさんがいた。

ぶつぶついつも呟いて、町を徘徊していた人だった。両親も含めて、奇妙な人だから近寄らない方がいいと、みんな言っていたので、話し掛けたことはなかった。

当時、サッカークラブに通っていたのだが、ある日、おれは思いっきり、接触してしまい、首を打ってしまった。結局、鎖骨の骨が折れてしまい、急遽病院へ。

そのとき、校門から「あのおっさん」が俺のことを見ていた。

翌日、首をがちんがちんに固定して学校へ。休み時間に廊下の窓から、外をみると「おっさん」がいるではないか。

帰り、友人と一緒に家に帰る途中でおっさんは待機していた。おもむろに俺に近寄ると、首のところにスッと手をあててくれた。

その間、およそ数分間。おっさんの額は汗ぐっしょり。さすがに、怖くて、おっさんが手を離すとすぐに、おれは家に向かって走った。

家について、両親にそのことを話そうとして変化に気づいた。首の違和感がまったくないではないか。

1週間後、経過確認で病院にいったら、医者が驚嘆してた。骨折の跡がまるでなかったらしい。

俺はその話を両親にしたけど、まるで信じない(直ったこと自体は不思議がっていたが)俺自身も半信半疑だったが、一応、おっさんにお礼を言おうと思ったら、行方をくらましていた。。

今から思えば、子供には評判がよかったおっさんであった。元気であって欲しいと思う今日この頃。
グリーン・マイル 上 (小学館文庫)
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結局自分は誰とどこで遊んでいたのか

小学3、4年ときの話。
地元の子供たちは夏休みは毎年家の裏の林でクワガタ取りをするのが恒例だった。

クワガタ取りはいつもは友達といくんだけど、前日に探索した際、でかいミヤマが取れるスポットを見つけたので、ミヤマ独占をもくろんで、その日は一人で林に出かけた。

「ミヤマの木」にたどりついた俺は一心不乱にミヤマを取っていた。すると後ろから「なにしてるの~」と女の声がした。俺はとっさに隠れた。

いつだったか、雪を集めてかまくらを作るのがめんどくさくなり、排雪場に捨てられた雪を直接真下に掘り進み、ありの巣状の巨大かまくらを作った事を思い出す。

家からコタツを持ち出そうとした所「死ぬ気か!」とオヤジにしこたま殴られ俺の巣が一夜にして壊されたた苦い記憶が蘇る。

「ミヤマの木」は急斜面に位置しておりかなり危険な場所なのだ。大人に見つかれば二度と来れなくなる。当時大人は俺にとって遊び場を奪う忌(い)むべき敵だった。

そっと様子を伺っていると女が走り寄ってきた。見つかってから隠れたので無理もない。小学校高学年くらいの女の子だった。

女「なにしてんの?」

俺「虫とってる」

女「もっと面白いとこあるよ」

俺「どこ?」

女「あっち。底なし沼超えた向こう」

底なし沼は緑色の気味の悪い沼で、錆びた自転車やら、ポリバケツなどが散乱していて、沼の真ん中にはかたっぽだけの長靴があった。

沼にはまったが最後、生きて出てこれないとか、隣町の子が沼にはまってそれ以来沼から助けを呼ぶ声がするだとか、噂の絶えない場所で誰も近寄りたがらなかった。沼の向こうは誰も見た事のない異世界だった。

俺「よし!いこう!」

恐怖心もあったが、なにより沼の先が見てみたい。気味悪いが少なくとも「底なし」でない事は確認済だ。かたっぽだけの長靴は俺のだからだ。
沼超えは困難を極めた。

沼の真ん中を突っ切ったほうが早いが、長靴ではないため、沼のふちを歩いた。とはいえ足を取られないようにぬかるんだ地面を歩くのは体力がいる。

ミヤマ用に持ってきたビン詰めのハチミツの重さが恨めしい。沼超えにハチミツはいらない。虫にも悩まされた。ハチミツに寄ってくるのだ。

いっそ捨ててしまいたかったが、俺の朝食のホットケーキにも使うので無理だ。そして何より女がどんくさかった。

謎の小虫が飛びかっている場所があり俺はダッシュで駆け抜けようとした。その時後ろで「へぁん!」と情けない声がした。無視してしまいたかったが思いとどまった。

女「そこ飛び越えられないよ」

俺「支えてやるから飛べ!」

一刻も早く小虫スポットから抜け出したいのになんてざまだ。

俺は小虫スポットに飛び込み、通り抜ける事も出来ず、小虫スポットで女を待つハメになった。ハチミツを持っているので不快指数は200%だ。

女「ごめん。ありがとう」

俺「くる時どうやってきたのさ」

女「え?あっち側。あっち側は道あるんだよ」

女は沼の対岸を指差しいった。何をいってるんだこの人・・

そんなこんなでハエやらアブやら謎の虫にたかられながら道なき道を進み、とうとう俺は沼越えを果たした。

沼を越え先へ進むと細い道が現れ、さらに進むと開けた場所に出た。

トラックやショベルカー、クレーンなどが無造作に置いてあった。人気が全くない。建物も一つもない。

周りはうっそうとした木に覆われ、ここに至る道は自分が歩いてきた小道しかなさそうだった。トラックはどうやってここに持ってきたんだろ。

女「ヘンな場所でしょ。うちの秘密基地」

トラックの荷台にはお菓子の袋が散乱していた。

女「いつもここで食べるんだ。他の人呼んだの初めてだ」

無造作に置かれてる乗り物には違和感があったが、あまりに静かで誰にも知られてない場所という感じがしてワクワクした。

その後はトラックの運転席に乗ってドライブごっこしたり、俺がとったクワガタを戦わせたりして遊んだ。やがて日が沈み始めたので帰る事にした。

俺「そろそろ帰るよ。またきていい?」

女「いいよ。さっきの木まで送るよ」

帰りは来た時とは逆ルート。道のあるルートで帰った。めっちゃ快適だった。

俺「んじゃね」

女「バイバイ。うち休み中はこのヘンうろうろしてるから。」
あとはかって知ったる道だ。

林の出口に差し掛かる時、男の声が聞こえた。振り返ると我が家の向かいに住むおじさんがいた。血相変えて走り寄ってきた。

おっさん「なにやってたの!」

俺「え?ごめん」

おっさん「心配したんだよ~!お~い!いたぞー!」

何がなにやらわからない。家の方を見ると大人達が表に出て、なにやら騒然としている。

オヤジ「何時だと思ってるんだ!」

母は泣いていた。そんな遅くなったかなあ・・??

オヤジ「今までどこいたんだ!」

あたりを見渡すと真っ暗だった。さっきまで明るかったのに・・ど深夜だった。俺は深夜2時頃、林からふらっと帰ってきた。

両親は夕飯になっても俺が戻らない為探し回ったが見つからず。ご近所総動員で林の中を今まで探し回っていたという。

そんなはずない。さっきまで明るかったはずだ。こんな深夜に懐中電灯もなしに歩き回れるはずない。

女ともさっき別れたばかりだ。いろいろ事情を説明したが取り合ってもらえない。訳がわかんないままうやむやにされた。

もう一つ腑に落ちない事がある。

林を探していたのは俺の友達のK君の証言があったからだそうだ。話によると、俺と林に入り、昼まで遊び、飯を食いに一旦家に帰った。

俺は腹が減ってないのでここでクワガタ取ってるといい残ったそうな。昼食を食べ、もう一度戻ると俺の姿が見えない。仕方ないので帰ったとの事。

知らん知らんそんな事。もともとミヤマスポットバレたくないから一人で出かけたのに・・

後日もう一度林にいってみた。沼越えはできたが、そっから先がわからなくなっていた。結局あの女の子とは一度も会えなかった。

俺は深夜まで明かりもなしに昼以降ずっと一人でいた事になる。何してたんだよ俺・・
ふしぎなともだち (児童図書館・絵本の部屋)
1512円
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さっき帰ってきた弟がもう一回帰ってきた

小学生の頃の話。

土曜日、学校から帰って来たオレは母ちゃんと台所で昼飯のラーメンを食っていた。しばらくして、同じく小学生だった弟が帰ってきた。

「ただいま~」

いつものように台所横を通って階段を駆け上がり、部屋にランドセルを置きに行く弟。

「ラーメンするよ~」

「うん」

弟の分の袋麺をあげてゆがきだす母ちゃん。いつもの土曜日の光景だった。

そこまでは。
数分後。

ラーメンが出来たので弟を呼ぼうとした、その時、玄関が勢い良く開いた。

「ただいま~」

弟だった。

「え!?」

驚いて顔を見合わせるオレと母ちゃん。(一応言っておくが、オレんちはオレと弟の二人兄弟だ。)

「お前いつ外出たの?」

「は?」

二階に上がって行った弟が下りてきた気配はなかった。というか階段を下りてきたら台所から見えるので、気付かない筈はない。

「お前さっき帰ってきただろ…」

「何のこと?」

弟は訳が分からんという顔をしていたが、オレと母ちゃんはもっと訳が分からなかった。

「そのラーメン、僕の?」

「うん…」

ランドセルを置きに階段を駆け上がった弟は、すぐに駆け下りてくるとラーメンにとびついた。

「誰もいなかったか?」

「うん。誰か来たん?」

「……」

弟は嘘をついてるふうでも、オレと母ちゃんをからかっているようでもなかった。そういえば、オレはさっき帰ってきた弟の姿は見たし声も聞いたけど、顔は見てない。だったら、さっき帰ってきたのは……?

あれからもう10年くらい経つが、人死にとかの悪い事は起こってないし座敷わらしか何かだったのかなぁ。(にしては、良いことも起こってないけどw)

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