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名前が出てこない・・・実は歳のせいではなかった!ピタッと治る方法があった!

取引先の大切な人なのに名前が出てこなくて困った!それは歳のせいではなかったんです。
2016/09/03 UPDATE
 
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名前が出てこない・・・実は歳のせいではなかった!ピタッと治る方法があった!

 大切な取引先にあったのに何故か名前が出てこないとか、街であったあの人と親しく話はしたけど名前が出てこない!という経験はみなさんありませんか?

「そうそう」と思っていらっしゃる方、「もう歳だから・・・」なんて考えてませんか?実はこれ、歳のせいではなかったんです。

「でも、歳をとれば脳細胞は減っていく一方なのでは?」という人がいるかもしれません。しかし、脳細胞同士がつながってできる神経回路は年齢とともに増えており、記憶容量は増えているとも考えられるのです。東京大学薬学部の池谷裕二教授は、その著書『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)の中で、「歳のせいで覚えが悪い」と嘆く人に対してこう書いています。

「この嘆きはたいへんな間違いで、私から見れば、そういう人は単なる努力不足であるように思います。そしてまた、昔自分がものを覚えるために、どれほど努力したのかを忘れているのです」

重要なのに「名前」が忘れやすいのはわけがあった

そして、この努力不足の影響をもろに受けるのが「名前」です。というのも、重要なわりには繰り返すことが少なくなりがちで、意識的に覚える努力をしないと忘れやすいものだからです。

たとえば、あなたはお客様や取引先の担当者と名刺交換した後、その人の名前を繰り返し呼んでいますか? おそらく、最初のあいさつで二度三度呼ぶくらいで、会話で相手の名前を口にすることはほとんどないでしょう。このため、内容などは覚えていたとしても、名前はスポッと抜けてしまうことが多いのです。

また、そのときの会話で、少しだけしか話題にしなかった相手の出身地や趣味は覚えていても、名前だけ覚えていないこともよくあります。これは、出身地や趣味などは「意味がある」のに対し、名前は基本的に「意味がない」ものだからです。
「意味がある」とは、出身地や趣味の話には多かれ少なかれ、何かしらのイメージが浮かびます。そのイメージが相手に関する記憶として関連づけられ、思い出しやすいのです。一方、名前は「意味がない」ため、何か具体的なイメージが浮かぶことは皆無でしょう。このため、相手に関する記憶として関連づけられにくく、思い出しにくいのです。このように忘れやすい「名前」ですから、意識的に繰り返す努力が必要不可欠であり、それをしなくなると「名前が出ない」となるのです。

ワーキングメモリの容量を実感してみよう

このなんとも不思議な記憶は「ワーキングメモリ(作業記憶)」。近年、われわれが情報処理するうえで重要な役割を果たすものとして注目され、さかんに研究が行われている記憶です。このワーキングメモリは何かの目的のために一時的に情報を蓄えておく記憶で、「脳のメモ帳」にたとえられたりします。

今この瞬間、あなたがこの文章をスムーズに読めるのも、ワーキングメモリがあってこそです。今読んだところをワーキングメモリによって覚えているので、それを次に読むところとつなげることができます。これによって理解ができるのです。このように、ワーキングメモリはすぐに記憶してくれる非常に便利なもので、われわれの情報処理には欠かせません。ただ、弱点があるのです。

その弱点とは、容量が非常に小さいこと。「マジカルナンバー7」と言われたりしますが、ワーキングメモリに蓄えられる情報は7±2個だといった実験結果があります。最近ではさらに少なく4±1という研究もあるほど。この容量を超えて新たな情報が入ってくると、古い情報は出されてしまい、すっかり忘れてしまうのです。

あなたのワーキングメモリーのテスト

 まず、頭を楽にしてください。

実際に簡単なワークをして、実感してもらいましょう。以下の数字「3150264」を覚えてください。では、顔を上げて各ケタの数字に1ずつ足してください。これを3回くり返してみてください。いかがでしょう? 1回目、2回目、もしくは3回目で頭がパンパンになり、きつくなる感覚があったでしょう。これがワーキングメモリであり、その容量の限界です。

最初の「3150264」は確実に覚えている感覚はあったと思いますが、各ケタに1を足す作業を行うなかで、覚えていたはずの数字を忘れ始めたかもしれません。1回目は大丈夫だった人も、2回目の「4261375」、もしくは3回目の「5372486」では、作業の中で、さっきまで覚えていたはずの数字が記憶から抜け落ちたでしょう。

ワーキングメモリーが原因で名前が出てこない

名前も同じです。名刺交換したときは、ワーキングメモリに名前が入って、「確かに覚えた」という感覚があったとしても、その後の会話でワーキングメモリに新たな情報が入ってくると、名前の情報は追い出されてしまいます。もし、相手に関する記憶と結びついていれば、思い出すこともできるのですが、先ほど解説したように名前は「意味がない」ため、結びつきが弱く思い出しにくくなるのです。

これが、「ただ、あのときは確かに覚えたように思ったのですが……」ということが起こる原因です。あなたの記憶力が悪くなったわけではなく、ワーキングメモリによって引き起こされた錯覚なのです。

「歳のせいで記憶力が悪くなり名前が覚えられなくなった」わけではないことがわかっていただけましたか。では、ここからは「名前が出ない……」問題をどうやったら解消できるかをお伝えしていきます。

これが効果的な4つの繰り返し

まずは、ワーキングメモリにだまされないこと、です。ワーキングメモリに入ると「確かに覚えている」という強い実感があります。しかし、その記憶はとてもはかないものです。そこから押し出されてしまえば、ほかの結びつきがない限り、すっかり忘れてしまいます。したがって、「今、確かに覚えている実感はあるけれど、ワーキングメモリに入っているだけだから、このままだと忘れてしまう」と自覚することです。この自覚があって、初めて忘れないための努力をする気になるでしょう。

次に忘れないための努力ですが、基本は繰り返しです。繰り返すことによって、脳に対して「これは大事な情報なんだ」と伝わり、記憶が強化されるからです。ただ、「繰り返し」にもいろいろあります。ここでは記憶するのに効果的な、以下の4つを紹介しましょう。


 1)覚えているうちに繰り返す

 2)思い出しながら繰り返す

 3)話しながら繰り返す

 4)イメージに変えて繰り返す
まずは「覚えているうちに繰り返す」。ワーキングメモリに入って覚えているうちに繰り返すことです。覚えていることは、繰り返すのも楽ですよね。覚えているのに繰り返す必要はない、と思うかもしれませんが、ワーキングメモリに入っているだけでは本当に覚えてはいません。

そして、繰り返すなかでも効果があるのが、「思い出しながらくり返す」。普通は名前を覚えようとするときに、名刺の名前を見ながら繰り返す人が大半でしょう。ただ、それではあまり効果がないのです。それよりも、名刺を見ないで相手の顔を見て名前を思い出そうとすること。

名前を覚えた状態というのは、相手の顔を見たり思い浮かべたときに、その人の名前が出ることですから、それを実際に行うのです。もちろん、すぐに思い出せなければ、名刺を見て構いません。とにかく、相手の顔を見て、サッと名前が思い出せるまで繰り返すのです。

五感を使えば記憶はより強化される

さらに効果があるのが、「話しながら繰り返す」こと。つまり、会話の中で相手の名前を実際に話しながら繰り返すことです。これは話すことで、耳からの記憶にもなりますし、口を動かした運動の記憶にもなります。こうして五感をできるだけ使うことで、記憶が強化されるのです。

そして、最後の繰り返しが「イメージに変えて繰り返す」こと。これは、名前を何か具体的なイメージに変えて、そのイメージを繰り返し思い浮かべながら、相手の記憶と結び付けるのです。先ほど、出身地や趣味といった「意味ある」もののほうが名前という「意味のない」ものよりも記憶に残りやすいことを解説しましたが、強引にでもいいので、名前を具体的なイメージにしてしまうのです。

私の名前の「宇都出(うつで)」であれば、なにかボールを打っているところをイメージしたり、「池谷」であれば、谷間にある池に相手が浮かんでいるイメージにしたりといった具合です。こうして具体的なイメージにすることで、相手の記憶と結びつきやすくなり、そのイメージから名前を思い出すことができるようになるのです。

この4つの繰り返しを行えば、「名前が出ない……」がピタッとなくなるでしょう。

人はついつい、「私は記憶力が悪いから」「歳のせいで記憶力が悪くなったから」と記憶力のせいにして、覚える努力をしようとしません。ただ、「あの人、記憶力がいいなあ」と思われている人は、ここでも紹介したようなちょっとした努力をしているだけにすぎません。

そのほか、「大ざっぱであいまいな記憶は残りやすい」「位置、空間に関する記憶は覚えやすい」といった記憶の特徴があります。こういった記憶の特徴を知り、それを活用することで、あなたの記憶する力はグーンと高まります。ぜひ、あなたの記憶の正体を知り、記憶とうまく付き合っていってください。

 いかがでしたでしょうか?自分でも歳のせいにして諦めていた事。実は、ちょっとした心がけで治るのです。

大切な場面で恥をかかないように、日常から気を付けていきたいものです。

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