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【さくさく読める】短いけれど怖い話〜厳選短編集まとめ〜 PART5

自殺を思いとどまった、意外な理由。
2016/08/16 UPDATE
 
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【閲覧注意】自サツを踏みとどまった意外な理由

急に思い出したので投下。

今から8年前、命に関わる職場いじめに遭い、同時に自分の人格全てを否定された私は、自殺を決行しました。

遺書と遺言(保険証書の置き場や貯金の渡り手等)を財布に入れ、セキュリティの甘い古いマンション(賠償金が安いかと思った)の最上階の通路にいました。

酒と睡眠導入剤のおかげでラリって変なテンションで「さぁ飛ぶぞ!」と身体を乗り出した時、ふと下を見たら…いました。先客。
でもおかしいのです。今の私と同じ髪形。同じ服。今私が着ている服は、非売品なのです。同じ服を着ている人などいるはずがありません。

「あの世」という新天地を求めて飛ぼうとする、高揚した気持ちが一気に冷めました。

「先客?誰?ってか何かおかしい!」

と思いながら、下をよく見ました。死体は有り得ない方向に足を曲げ、背中からは背骨が飛び出し、頭からは脳が出て…

とにかく「醜い」状態でした。血生臭い匂いと、何か焦げた様な匂いもしました。下の匂いが届くはずもないのに。

「アレは数分後の私だ!」と気付き、「あんな姿になるならやめよ…」と自宅に帰りました。帰ったら母が

「お帰り。間に合ったね。」

と言いながら頭をなでてくれました。母は何か知っている様子でした何も語りませんでした。

その後、職場イジメは急激に軽度化すると同時に私の仕事が認められ、味方や友達も出来、円満退職しました。

今でも、私が飛び降りるより先に死体になっていた「私」の正体はわかりません。ですが、「早まって自殺した私」の姿を見たおかげで今も私は生きていられます。

オチなくてごめん。

親「あの裏道は絶対通っちゃダメ!」→通った結果・・・・

夏休みでした。夜中の12時くらいに、いつもは通らない裏道を歩いて帰っていました。

突き当たりは空き地で、フェンスがしてありました。そのまま左に折れてまっすぐ行くと、うちのすぐそばまで出る道なんですけど、小さい頃、親に絶対通っちゃだめといわれてたので、ずっと通ってなかったんです。

でもその日はふと、その裏道に入りました。前方に50代くらいのサラリーマンが歩いていました。

後ろで車輪がマンホールを踏む「ガコン」という音がしました。あ、自転車が来たな、道細いからつめなきゃ、と思い、サラリーマンが歩いている側にさけました。

が、なかなか自転車は追い越していきません。あれ?と振り向くと、同時にわたしを追い抜いていく自転車…乗っているのは、顔中に茶色い包帯を巻いた全裸の人でした。

顔には包帯をしているのに裸で、包帯で見えないけど、口をぱくぱくさせているのがわかりました。

見た瞬間全身の毛が逆立ちました。わたしを追い越してサラリーマンの横をすり抜けていきます。

自転車の人の背中にはぼろぼろの木の板がはりついています。何か字が書いてあるけど読めません。サラリーマンは酔っているのか、狭い道を端に寄るでもなくふらふら歩いています。

ぶつかる、と思ったら、そのまますうっと通り抜けていきます。追い抜かれて一瞬間をおいてから、「うわわ、あああ」と、サラリーマンが立ち止まって声を上げました。

わたしも声を上げてしまいました。そのまま自転車の包帯の人はまっすぐ走っていき、フェンスも通り抜けて空き地へ消えていきました。
サラリーマンもわたしもぼうぜんとしていました。逃げ出したいけど背中を向けるのが怖くて動けません。「見た?見た?」とサラリーマンが振り返って言いました。

わたしはうなづいて、ぶるぶると震えていました。「逃げよう、表通りにいこう」と、酔いが醒めたのか、もともと酔ってなかったのか、サラリーマンが言い、二人で競うように表通りまで逃げました。

「見ちゃったね、えらいもん見ちゃったね。お嬢さん家どこ?送るよ」

とおじさんが言いました。

変なかんじはしなかったし、一人で帰るのが怖くて、住所を言うと、

「あれ、〇〇さんち?」

とおじさんがいいました。
母の同級生でした。

「あの空き地はね、昔からずっと古い廃屋があってね、る〇ぺん小屋なんておじさんが小さいときから言われてたんだよ。

でね、そこで人が死んだり、自殺者が見つかったり、子供の死体が捨てられたり、いろいろあってね。

おじさんたちが生まれるよりずっと前に、もっと怖いことがあったみたいでね。(それは教えてくれなかった)とにかく悪いことばかりあるからって、ずっと昔に壊したの。

でもそんな場所ってみんな知ってるからさ、ずっと空き地のまま。おじさんもいつも気味悪くて通らないのに、今日はなにか、ちょっと酔っててさ、ふらふらっとね。もう酔いも醒めたけどね」

わたしは震えがまだ止まらず、いつの間にか半泣きになっていました。

「やっぱでもね、怖い場所ってのはあるからね。夜なんか特に通るもんじゃないね。あんまり怖いから、誰かに言いたい気持ちわかるけど、今日みたことはあんまり言わないほうがいいかもわからんね。話すとついてくるっていうから、ああいうのは」

そうしておじさんに送ってもらい、帰宅しました。あれからうしろに自転車の気配がすると、怖くてすぐ振り向いてしまいます。

あまりに不幸なことが続いた。富士の樹海で首を吊る事にしたんだがそこで…

あまりに不幸なことが続いた。

それをここで紹介する気はないが、俺は自殺することに決めた。それで、少々安直だが、あの有名な樹海に行って首でも吊る事にした。

頑丈なロープを持って森に入り、手ごろな木を探す。誰にも見つかりたくなかったので、森の中を、俺は奥へ奥へと歩いていった。

歩き続けて、もう方向も分からなくなって来た時、突然俺の目の前に人が現れた。40くらいのおっさんだ。お互いに驚いたね。こんなところで人に会うなんて思ってもいなかった。

なんとなく気まずい空気が流れた後、おっさんが俺に話しかけて来た。

「あんたも・・・かい?」

おっさんは自分の首を切るような仕草をする。それで分かった。はい、そうです。とうなずく。するとおっさんはこんなことを言った。

「いやいや、おれもそうなんだがね・・・ちょっと忘れ物してねぇ。」

「日頃からぼけーっとしてるんだけどさ。死のうと思ってこの森に入って、散々歩き通して奥の方で手ごろな木を見つけたとき、気が付いたんだよね。あ、ロープ持ってない、って。」

おっさんは照れるように頭をかく。確かに手ぶらだ。なんともマヌケな話だ。まぁ、言っちゃ悪いがどこか抜けてそうな顔をしている。

「だからさ、ロープあまっていたら、分けてくれないかなぁ・・・」

仕方ない。ロープは十分に持ってきていたので、おっさんに分けてあげることにした。

「いやいや、助かった。ってのも変な話か。よし、この奥にいい木があったんだよ。おまえさんもそこでやるかね?」

マヌケなおっさんと並んで死ぬのもなんだか嫌だったが、手ごろな木ってのが見てみたくなったので、取り合えずついて行くことにした。

「えっと・・・確かあっちだよな、あぁ、そうそうこっちこっち・・・あれ?」

予想はしていたが、さっそく迷っている。ため息が出る。

「ハハハ・・・さすがに迷うね。まいったまいった。」

目印でも付けておけばいいのに、と思うが、どうしようもない。

「はぁ・・・おれは本当にダメだな。まったく。」

フォローする気にもならない。俺は黙ってついていく。

「あぁ、もう、新しく探すか。いやいや、ほんとすまんね。」

別にいいですよ、と返事をする。そう、時間なんていくらでもある。急ぐ必要もない。どうせここで死ぬだけだ。

そしてまたしばらく2人で歩く。すると妙なものが視界に入った。あれ、何ですかね、と俺は前方の右奥を指差しておっさんに言う。

「ん・・・?何だろうな。人・・・か?」

妙なもの、とは言ったが、俺にはそれが何か、もう分かっていた。まだ少し距離はあるが、前方に大きな木が立っている。

その右側の太い枝に何かがぶら下がっている。明らかに・・・首吊り死体だ。

「うわ、あれ・・・」

おっさんも分かったようだ。首吊り死体ぽいですね、と俺が言う。

「あぁ、そうだな・・・気味悪いね・・・」

俺とおっさんは恐る恐るそこに近づく。首吊り死体だ。はじめて見る。これから俺がこうなるのか、と考える。特に恐怖も感じない。我ながら無関心だ。

俺は先立って死体の足元まで近づく。悪臭。臭い。ひどい臭いがする。
何となく死体の顔を見たくて、俺は上を見上げた。少し歪んだ顔。しかし誰だか分かった。それはおっさんだった。

俺はあわてて後ろを振り返る。おっさんは驚いた顔をしている。死体の顔に気付いたらしい。

「お・・・おれが?あぁ、あぁぁぁ・・・あはは・・・ハハハハハハハハ・・・」

大声で笑い出した。無理もない、気が狂ったか、と思ったが、次におっさんはこう言った。

「いやいや、ハッハッハ。まいったまいった。おれさ、おれ、もう、死んでたんだよ。いやーまいったまいった。」

目の前のおっさんが、ぐにゃりと歪んだ。かと思うと、キリのようになってかすんでいく。

「いやーよかったよかった・・・。死んだこと忘れてさまよってたんだな・・・いやー・・・よかった・・・よかった・・・」

そして、消えた。

俺は呆気に取られた。しばらくボーッとした。不思議なこともあるもんだと思って・・・考えた。考え始めてしまった。

おっさんは死んでいた。じゃあ・・・俺は?ひょっとして、俺もすでに死んでいるのではないか?それに気付かないで、俺はたださまよっているのかもしれない。

嫌な予感・・・なんだか落ち着かない、嫌な感覚に襲われた。

持っているロープを見る。この状態で首を吊るとどうなるのだろう。死んでいる人間がさらに死ぬ。どうなる?死ねるのか?

腕をつねってみる。痛い。痛みは感じる。でも、人間は切断した足のかゆみを感じることもあるらしい。つまりそこに肉体がなくても、感覚は残っているわけだ。

じゃあ、この状態で死のうとすると・・・?俺は死ねないまま、ずっと苦しみ続けるんじゃないか?

そんなのは嫌だ。首の骨が折れる痛み、窒息の苦しみが永遠に続くなんて嫌だ。どうすればいいか・・・。道は1つだ。

俺の死体を捜すこと。

そうすれば成仏できるに違いない。自分がすでに死んでいる、とはっきり自覚するにはそれしかない・・・。

もう何日たつか分からない。

腹は減らない。疲れも感じない。死んでいるのは確実だ。でも、まだ、死ねない。消えることができない。森のどの辺にいるのかも分からない。ここから出られる気もしない。

なぁ、ちょっとさ、手伝ってくれないか?一緒に捜そうぜ?

俺の死体、見つけてくれよ・・・。頼むよ・・・。

なぁ・・・。

【パソコンの怖い話】休止状態になっているはずがなっていない。見るとなぜかメモ帳が起動している

今さっき起きたことなんだけど。

朝8時に起きて、自室にあるPC起動。30分くらいで操作をやめて、一階に降りた。うちは四人家族だけど、私以外、全員出かけた後だった。

なんだかんだウダウダして、二階の自室に戻ったのが昼の1時。

ふと画面を見たら、休止状態になってなかった(10分くらいで休止になるように設定済み)少なくとも4時間は触っていない。


なにかあったかな、と思ってタスクバーを見たら、メモ帳が起動してた。朝に使用したのはインターネットのブラウザだけで、メモ帳を起動した覚えはいっさいない。

ダウンロードしたものについてたテキストかな、と思って開いてみたら、

ねえ ねえ ねえ ねえ

これだけ書いてあった。タイトルは無題で、保存された形跡もない。とっさに消した。『保存しますか?』とか選択が出たけど、もちろん保存なんてしなかった。

なんだったんだろう。

ゾッとした。だってその部屋には誰も住んでなかったから【無人の団地】

子供のころ、埼玉近くの団地に住んでいたんだが、どういうわけか、よく迷子が入り込んで保護されていた。

うちの父も幼稚園くらいの女の子を保護したことがある。ある棟の2階部屋の前でシクシク泣いてたんだそうな。
その子が言うには、

「ピンポン押しても入れてくれないの…」

親父はゾッとしながらも、その子をさとして警察に連れていった。だってその部屋、誰も住んでなかったから。


自分が住んでたころ、その団地はもう過疎ってて、件の部屋がある別棟は無人だったらしい。迷子は団地の子じゃなくて、みんなバラバラ。中には他市の子もいたみたい。

自分も一度その棟の階段で遊んでいたら、親父とおふくろにめちゃくちゃ怒られたことがあって、その話はずっとタブーだった。
3年ほど前、親父にそのときの話を聞いたら、やっと口を開いてくれた。

その子は

「悪い子は入れてあげない、いい子にするか」

とインターホン越しにずっと叱られて、ベソかいてたらしい。で、親父がその子を連れて行こうとした時、

「インターホンがブツって切れる音がした」…。

迷子たちもなんで自分たちがこの団地に来たのか、よく分かってなかったみたい。

中には保護されなかった迷子もいるんじゃないの?って聞くと、親父は顔をしかめてたけど。

部屋から出てきたのは兄じゃなくて真っ黒な子供だった。

つい昨日あったこと。

俺の家は四人家族で、両親と兄がいる。兄は大学生で俺は高校生。だからそれぞれ自分の部屋を持ってる。そして昨日の夜中、それは起こった。

目が覚めた俺は、ちょっと水を飲もうと洗面所に向かう途中、それに遭遇した。俺の部屋は二階にあり、洗面所は一階にある。


そして階段へ行くには兄の部屋の前を通るんだが、その日通る時、不意に兄の部屋のドアが開いた。

「なんだ、兄ちゃん起きてたのか?」

そうとだけ思い、気にせず通り抜けようとしたんだけど、部屋から出てきたのは兄じゃなくて、真っ黒な子供。

全身墨を塗ったみたいに真っ黒。部屋から漏れる豆電球の光がそれを一層不気味に映し出してた。

俺はちょっと混乱して、動けなくなったんだが、その黒い子供は俺をちらりと見ると部屋へ引き返してドアを閉めた。


後で気になってこっそり部屋を覗いてみたけど、部屋の中には兄が寝てるだけで、子供の姿はなかった。結局昨夜はその子供が気にかかって、寝付けなかった。

んで今朝、兄にこっそり聞いてみたら、ため息まじりで

「お前も見たのか。寝るとき俺の足元によく立ってるんだよなぁ」

との事。いや前からいるのかよ。
慣れっこなのかよ。

~~~~~~~~~~

以上。

となりの部屋だしなんだか今夜が怖いんだけど。

とんでもない場所で俺の自転車が発見された

去年の夏、怖い体験をしたので書かせてもらう。

俺は大学2年で、夏休みなどは地元に帰っているんだが、地元にいる親友(Aとする)の家に遊びに行く約束をしてたんで、夜中の2時過ぎにAの家へと自転車で向かっていた。

俺の実家とAの家の間には廃墟となった病院があるんだが、Aの家に行くためにはその病院の横を通らなきゃならない。


俺が自転車でその病院の横を通ろうとしていると、前から人が歩いて来るんだよ。『こんな時間に誰だろ』って感じで見てたら、現れたのはAなんだ。

『あれ?Aじゃん。久し振り』って声を掛けたんだけどスルーされてさ。そのまま目の前を横切って病院の入口に入って行くんだよ。

俺はあわてて自転車を降りて『おい、どこ行くんだよ!』って後を追ったんだけど、入口より先に進む勇気はなくて、入口の前でぼんやり立ちつくしてたんだ。


そしたら携帯が鳴り出したんで、ガクガクブルブルしながら呼び出し人を見たら『A』だった。

嫌な悪寒を感じつつ、ビクビクしながら着信を取ると

『おい、お前今どこにいるんだよ』

『Aこそ。どこにいるのさ』

『あ?家に決まってんじゃん。俺の家で遊ぶ約束だろ?』

『え?〇〇病院にいるんじゃねぇの?』

『はぁ?なんで俺がそんなトコ行かなくちゃならねぇんだよ』

『いや、だってさっき…』

そこまで言って気付いた。目の前の入口の向こう側に、明らかに誰かの気配があることに。そして、扉が鈍い音を立てながら、ゆっくり、ゆっくり、開いて

『じゃあ、待ってるからな』

そんなAの声が終わらない内に、俺はそこから逃げ出した。
余談だが、俺は逃げ出すのに必死になっていて自転車に乗るのを忘れてた(Aには臆病者と爆笑された)

その後、警察から発見連絡(盗難届けを出してた)があったが、その際警察署に呼ばれて事情聴取もされた。

理由は自転車が見つかったのが、病院の内部の、それも病室の1室であり、しかも、当時病院の入口には『厳重に鍵が掛けられていた』からだった。

その病院の建物は図書館として再利用されるらしく、俺の自転車はその事前点検の際に見つかったそうだ。

おそらく俺はその図書館を利用することは絶対にないと思う。

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